8月27日 高い文化のもとではブタも語るであろう

誠不誣也(誠に誣せざるなり)(「山居新語」)

本当にこんなことがあったのであろうか。ウソではないと言っているのだからあったのであろう。

ドウブツが人間の言葉をしゃべるのは、かちかち山やブレーメンの音楽隊で明らかなになっており、当たり前のことでモー。

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元の至正八年(1348)、杭州でのことじゃ。塩商の施なんとかの家で、

猪檻中母猪自啖其子。

喂猪者往棰之、忽為人言曰、因你不喂我、自食我子、関你何事。

「あわわ」

喂猪者大驚、往報施生。

施「生」と言っているので、彼は地域の学校の生徒の資格を持っている読書人階級なのでしょう。

「そんなことがあるのか?」
施生がブタ小屋に行ってみると、もうたくさん人が集まっていて、口ぐちに、

或曰可殺、或曰貨之。

すると、ブタはまた言った、

我只少得你家三十七両五銭、売我還你便了、何必鬧。

「むむむ」

遂売之、果得三十七両五銭而止。

さてさて、

古有中宵牛語之説、誠不誣也。

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元・楊瑀「山居新語」より。やっぱりウソではないようです。ブタも人間の言葉を語るとは、高い文化のいしずえがあるのでしょう。東洋では文化なんてそんなもんでは?
今日は反省して休もうかと思ったのです(明日朝が早いし、ウソではなかったんです)が、2号の失態をわたしが責任とるのも変なので更新しました。

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