月光揺夢(月光夢を揺らす)(「袁中郎集」)
今日、ひとの祝賀会?に出るのを忘れてました。もうダメだ。日付けを覚えられない、管理できないのです。自分の祝賀会でも忘れてしまうでしょう。これはもう社会人はしていられません。

実はまだ「たなばた」も終わってない。日付けの管理は難しいのう。
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明の時代の満月の夜のことですが、
秋柝沈沈戸不扃、月光揺夢眼長醒。
秋柝(しゅうたく)沈沈(ちんちん)たるも戸を扃(とざ)さず、
月光夢を揺らせて、眼は長(とこし)えに醒めたり。
「柝」(たく)は夜回りの人が打つ拍子木のことです。秋の夜なので「秋柝」と言っています。「沈沈」は「ちーん・ちーん」という拍子木の音のオノマトペ。「扃」は「かんぬき、かんぬきをする」。
秋の夜に、夜回りの拍子木の音が「こーん、こーん」と聴こえるが、わしは戸締りもせずにいる。
月の光がわしの夢を揺るがせて、(心がかき乱され)わしの目はいつまでも覚めてしまっている。
起きているので戸締りは要りません、という意味だと思います。
疎簾翠簟清如洗、少却流泉枕上聴。
疎簾(それん)、翠簟(すいたん)、清きこと洗えるが如く、
少却せるは流泉の枕上に聴こゆることのみ。
「疎簾」は目の粗いすだれ、「翠簟」は青竹で編んだ敷物。「少却」は「足りない、欠けている」。
目の粗いすだれ、青竹で編んだむしろ、(月光の下で)洗われたかのように清らかだ。
ただ足りないのは、枕辺に流れる水の音が聞こえてこないことだけだ。
それが聞こえて来ないので、眠れないのでしょう。
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明・袁宏道「中元夜、枕上有憶」(中元の夜、枕上に憶う有り)(「袁中郎集」所収)。今年の中元は来月の第二週です。また日付けを管理できてません。市民や学生などの社会人と混じって活動するのはもうムリだ。反省して明日の更新は休む予定。
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