8月25日 薄くなるという意味ではありません

将鴎与鶩比(鴎を将って鶩と比ぶ)(「袁中郎集」)

またこの人の詩です。

去年のいまごろはみんな新札発行で湧いていたんでしたよね。今年は苦しみ疲れているが。

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明の時代のことですが、

浪子由来苦、行人大抵労。

「浪子」は「なみこ」ではなく、放浪者、定住しないならず者。「行人」は旅人です。

これはいい対句ですね。どこかで使えるかも。

今も旅行くわたしに対しては、

山雲低圧帽、渓雨悪侵袍。

欲得恣心意、除非伐頂毛。

「欲得」は「得んと欲す」なので結局「欲す」と言う意味です。「除非」は「非ざるを除く」で「それだけ」と言う意味ですから、「ただ」と訓じます。

だが、さて、

将鴎与鶩比、畢竟是誰高。

「鴎」(かもめ)は「荘子」などで自由な心を持つ鳥として現れます。一方、「鶩」(あひる)は「楚辞」にニワトリとともに飛ぶことも出来ずに食べ物を争っている鳥、として登場。「かもめ」はわたしのような在野の自由人で、「あひる」はわたしのように日々の暮らしのために争う民衆の比喩なのでしょう。(どちらも「わたし」なのはコピペに間違いなどではありません。)

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明・袁宏道「新安江」其三(「袁中郎集」所収)。カモメとアヒルは比較優位がないのかも知れません。
今日は東北に来ております。旅から旅の境遇です。苦しいなあ。ホテルで朝飯ちゃんと食うと体重が増えてしまう。

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