不食待之(食らわずしてこれを待つ)
メシ食うのもめんどくさいよう。とりあえずもう限界だよう。

アシュラ王は四人前食うのであろうか。
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戦国の時代、魏や楚で活躍した兵家で、法家の先駆者でもある呉起は、「信」を重視した思想家である。
ある時、呉起は、
出遇故人、而止之食。
出でて故人に遇い、これを止どめて食せしめんとす。
出かけて、偶然知り合いと会い、連れ帰って晩飯を食おうとした。
故人曰、諾、令返而御。
故人曰く、諾、令返りて御せよ、と。
知り合いは言った、「わかりました。長官どのは先に家にお帰りになって、差配しておいてください」と。
呉起曰、待公而食。
呉起曰く、公を待ちて食らわん、と。
呉起は言った、「おまえさんが来てから食事を始めることにするよ」と。
ところが、
故人至暮不来。起不食待之。
故人暮れに至るも来たらず。起、食らわずしてこれを待つ。
知り合いは日が暮れてもやってこなかった。呉起はメシを食わずに待っていた。
明日蚤令人求故人、故人来、方与之食。
明日蚤(そう)、人をして故人を求めしめ、故人来たりて、まさにこれと食らう。
翌朝早くに、人を遣わして知り合いを探させた。知り合いがやって来てから、やっと一緒にメシを食い始めたのであった。
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「韓非子」巻十一「外儲説左上」より。「信」の大切さを教えるための「説得材料」として「韓非子」に載せられているお話です。勉強しておいてくだされや。
しかし、食わずに待つのは不可能です。これは本人が、食べたくなくなったのでしょう。やる気が無くなっていたのだと思います。アイスなら食べたのでは。アイス買ってくるときにカスハラしてはいけません。
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