8月10日 愚か者なのでわからないのでごわっす

鎮服百僚(百僚を鎮服す)(「帰田録」)

いろいろうまくいかないけど、どうでもいいや。今日も傘を二本どこかに置いてきてしまいましたが、濡れなければそれでいいのだが傘が無くて濡れてしまうし、どうなっているのか。

官僚たちが緩んだら、おれがカサコソと現れて、締めてやるぜ。

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この話も、わたしは愚かなので何を言わんとしているのかわからないのです。特になんでみんな笑っているのかわからないんです。

北宋の初めごろのことですが、

故老能言五代時事者、云馮相道、和相凝、同在中書。

一日、和問馮曰公靴新買其直幾何。

「ほう、これですか」

馮道は、

挙左足示和、曰、九百。

現代の値段との関係がわからないのですが、一応宰相が履いているくつなので高めに見積もって、「百」を「一万円」として訳してみました。

和性褊急、遽回顧小吏、云吾靴何得用一千八百。因詬責久之。

そのあとしばらく、なんでそんな高いのを買うのだ、とか、ワイロで取ったのでは、とか、いろいろ文句をつけてきた。
それがひととおりおさまったころ、

馮徐挙其右足、曰、此亦九百。

「ぷぷっ」「ぶふ!」「ぶはははははーーーーー!!!!」

於是烘堂大笑。時謂宰相如此何以鎮服百僚。

「烘堂」の「烘」は「あぶる」とか「ゆでる」という意味の字ですが、ここでは「洪」(大きい)の意味で使っているのだろうと思います。

宋・欧陽脩「帰田録」巻二より。くそー、ほんとに何が可笑しいのかよくわからないんです。いなしかたがウマくて、その場にいた人にしかわからんのじゃ、というならそう書いてほしい。最後のところだけは、如何にも孤立した「老害」が言いそうなリアリティがあります。なんでもかんでもスマホで文句言って孤独になっていくことでしょう。

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