8月5日 肝冷斎は昼夜を問わず働いております

羅江狗(羅江の狗)(「東軒雑録」)

ウナギも牛丼も食わずに働いております。暑いのでおかしくなって暴れ出しそうなぐらいです。会社の人がそう思ってないのは、組織忠誠が無いので会社の役に立つ仕事はしていないだけだと思います。自分のしたいことだけしているのだから、熱中症になってもしかたがない、と思っているのでは。

肝冷斎が働いておるのは仏さまは見ておるぞ。知らんけど。

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北宋・仁宗の慶暦年間、宮中の衛兵がおかしくなって暴れ出し、人を傷つけて自らも殺されるという事件があって、

震驚宮掖。

時台官宋禧上言。

曰く、

此蓋平日防閑不至、所以致患。臣聞蜀有羅江狗、赤而尾小者、其儆如神。

「儆」は「つつしむ」「いましめる」の意。「警」と同じです。

願養此狗於掖庭、以警倉卒。

なるほど。しかし、なんでそんなところのイヌのことに詳しいのだろうか。それに、羅江のイヌにそんなことができるなら、衛兵自体が要らないのではないか。だんだんとみんな宋禧の上奏に実効性が無い、宋禧は高齢で耄碌しているのではないかとウワサするようになり、

時謂之、宋羅江。

ついに皇帝の耳にも達して、お暇を賜ったということである。

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宋・魏泰「東観雑録」巻十二より。現代的は「AIに任せとけばいいだろう」というような感触でしょうか。確かにもう頭を使うことはAIに任せて、われわれは日中ぐるぐる回ったり、「今日も暑いですなあ」と言ったり、さらには「AIができて便利になりましたなあ」と言うだけの職種に専念したいと思います。「定型的世間話業務」ですね。AIの前からそうだったと言われればそのとおりか。

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