8月1日 今日はもう秋みたいに涼しいに違いないぜ

関東觥觥(関東に觥觥(こうこう)たり)(「後漢書」)

関東にいると暑くてしようがないから、他のところに行けば涼しいかも知れないではありませんか。そこで、今日は出かけます。

立派なひとじゃないの。つきあっちゃおうかな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「後漢書」郭憲伝、もう一日分ありました。

後漢の光武帝のころ、

匈奴数犯塞、帝患之。

本拠地をついて滅亡させてしまえないだろうか。しかし、そのためには膨大な軍事費が必要となる。帝は百官を招集して大会議を行った。

そのとき、郭憲は、

以為天下疲敝、不宜動衆。

諫争不合、乃伏地称眩瞀、不復言。

ほんとうに倒れたのではないことは、そういいながら、帝の方をずっと睨み据えているのでも知られた。

帝、令両郎扶下殿。憲亦不拝。

帝はおっしゃった、

常聞関東觥觥郭子横。竟不虚也。

郭憲は、そのまま

以病辞退、卒於家。

帝はその意を嘉したまいて、ついに匈奴遠征の企てを止め、和睦の道を図ることにしたのであった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「後漢書」方術伝第七十二上より。これで郭憲伝はおしまいです。むむむ。これでは立派なひとで、権力者をだまくらかす詐欺師のような「方術士」ではないではありませんか。勉強にならないぞ。もちろんこんなところで教える必要性はありませんが。

ホームへ
日録目次へ

コメントを残す