6月30日 あっという間に半分過ぎましたんじゃ

巨鰲浮水上(巨鰲、水上に浮かぶ)(「白蘇齋類集」)

自由な境涯で大自然を眺めていると、半年も経たなくても、だんだんといいひとになってくるではありませんか。

おれたちは働くしかないのでぶん。働いて、でかいハチの巣つくるでぶんぶん。

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明も終わりに近い萬暦年間のことですが、

江漢会合処、大別山隆然若巨鰲浮水上。晴川閣踞其首、方亭踞其背。遐矚遠瞻、閣不如亭。

「遐矚」は「遠くからの眺め」、「遠瞻」は「遠くから見る」。どちらも同じ意味です。

そこで、より高いところにある方亭まで登ってみることにした。

予攀蘿坐亭上、則両腋下晶晶万頃。

もちろん、これは二つの川の水面です。

舟檣順逆、皆掛風帆、如蛺蝶成隊、上下飛舞。

昇りも降りも帆を張っている、ということは、風向きは川の流れに垂直に吹いているのでしょう。おそらく山上にいる彼の面をさわやかに吹き過ぎているに違いない。

遠眺則白浪百里、皆在目中、浸遠漸細。

咫尺会城、千門万戸、魚鱗参差、蜂窠層累。

「咫尺」の「咫」は八尺、尺≒30センチぐらい、ですが、「咫尺」は細かい何センチという単位ではなくて、「すぐ近く」という意味です。

そこにも、ひとびとの生活と、はるかな歴史があるのだ・・・。

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明・袁宗道「大別山」(「白蘇齋類集」所収)より。白楽天と蘇東坡にあこがれて、「白蘇齋」と名乗ったのです。公安の袁氏三兄弟の長兄、弟たちの方が文名は高いのですが、「一種白描」(なんだかある種のデッサンのようだ)と言われる飾りとか曲折のないまっすぐな文章が、わたしの目利きと翻訳でわかっていただけるでしょうか。 え? グーグル翻訳で十分?

関東は来週にも梅雨明け、とのこと。梅雨明けの前に、どこに「梅雨」があったのか、教えていただきたいぐらいである。でも、ほんとに知りたいならグーグル先生や生成AIさんに聞けばいいですよね。

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