6月28日 ノルマに押しつぶされそうな毎日です

兵行詭道(兵は詭道を行う)(「庸閒斎筆記」)

人に勝つのは、本来たいへんなことなんです。

戦わないと不戦敗だぞ。

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清の終り頃のことですが、イギリス国の領事官・阿査里(あさりー?)が言うには、彼が前年従軍したアフリカあたりの国でのこと、

所統之師船兵力不厚、懼一時不能制勝。

そこで、考えた。ぽくぽくぽくぽく・・・・ちーん。
やがて、にやりと笑って、つぶやいた。

「相手は蛮人だ。これならいけるかも」

造千斤重砲子十余枚、至其国之海辺、夤夜用人扛抬上岸、行十余里、散置之地。

そして、

帰船、乃発空砲数十声。

うっしっし。

次日、其国挙兵拒戦。行至中途、見砲子、驚其大、且訝其撃至十数里之遠。

以為不能抵敵、遂遣使乞降。

于是宣布威徳、取成而還。

なのだそうである。

ただし、

其寔伊国本無此大砲、亦並不能製此大砲也。

それなのに、無い大砲が相手を屈服させたわけだ。

兵行詭道。外国亦然。

そんなことで騙されるような国が本当にあるようである。われわれは文明国でよかった。

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清・陳其元「庸閒斎筆記」巻三より。どなたか

と一喝してほしいところですが、諸葛孔明を神の如く仰いでいるのですから、東洋人の精神性にそんな高望みはいたしますまい。プリンも好きだし。

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