6月7日 今日もいい仕事したが公益になるだろうか

二物之盈虚(二物の盈虚)(「定盦全集」)

たらふく食って肥ってきたのだから、少しでも社会にお返ししたい・・・のだが、「要らん」と言っている人も多いようにも聞いております。

↓のはこんなやつだと思います。糖質ど真ん中カロリーたっぷり、しょうゆで美味いよ!

・・・・・・・・・・・・・・・・

道光年間(1821~50)はじめごろの作品ですが、現代だと思って読んでもいいですよ。

父老一青銭、餺飥如月円。

「餺飥」(はくたく)とは何であろうか。

宋・欧陽修「帰田録」巻一に曰く、

餕饀不知為何物也。・・・其本湯餅。唐人謂之不托、今俗謂之餺飥矣。

こういう考証ができると「おれ、すごいかも。すぐれているかも」「みんなが評価しないとは、みんなが劣っているのだ」「生きていてよかった!」という気持ちになりますね。みなさんはならないんですか。ふーん・・・。

ただし、後の文章を見ていると、清代後半のこの「餺飥」は、小麦を「丸めて」鉄板か何かの上で焼いてつくる「やきもち」「せんべい」の類のようです。「青銭」は銅銭のこと。

しかし、

児童両青銭、餺飥大如銭。

盤中餺飥貴一銭、天上明月痩一辺。

噫、市中之餕兮天上月、
吾能料汝二物之盈虚兮、
二物照我為過客。

おそらく、

月語餺飥、円者当欠。
餺飥語月、循環無極。

大如銭、当復如月円。

呼児語、若、後五百歳俾飽而元孫。

またいい時代が来るに違いありません。

・・・・・・・・・・・・・・・

清・龔自珍「定盦全集」より。何十年もたらふく食べて、コメ余りの国策のために尽くしてまいりましたが、もう力足らず、あんまり食えません。もそもそとスナック菓子とかいつも食べているんで、「よく食べますね」と言われますが、むかしみたいにごはんをがんがん食うのは無理です。この題名だけ見ると「了解です!」と答えたくなってきますが、いずれにしろもう余剰米は若いもんに任せますわー。 え? 最近国策変わった?
この詩を書いた時は、鴉片戦争も太平天国の乱もまだ起こってないんです。文化大革命が終わるまで150年以上、まだまだ飢えねばならなかったのだ。みなさんの子孫はどうなるのだろうか。

この数値は、もしかしたら読者になりそうな「悩める勤め人」の人口が増えているのでは。

ホームへ
日録目次へ

コメントを残す