外邪襲人(外邪、人を襲う)(「省諐録」)
虫の日です。外部の虫もですが、内部の虫(パワハラ虫とかカスハラ虫とか)がいるかも知れないので気をつけなければいけません。でも部下に決裁を投げつけようにも電子決済だ。

子どもに水あめ舐めさせても少子化とは怪しからん!
子ども家庭庁は出生率を上げるための役所なのに、下がり続けているのでは存在意義が問われるぞ。抜本的な対策を!
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外部の邪悪なモノが攻撃してくるかも知れません。
外邪襲人、多在睡眠之時。
外邪の人を襲うは、多く睡眠の時に在り。
外部の邪悪なモノが攻撃してくるのは、多くは眠っている時である。
故中夜就寝、不得熟眠。為令速寤、常当係意在醒。
故に中夜に就寝するに、熟眠を得ず。速寤(そくご)せしめんが為には、常に意を係くること醒むるに在るべし。
というわけだから、夜中に寝ているときにも、熟睡してはいけない。すぐに目覚めるためには、いつでも目を覚ますことを意識していなければならない。
ネコのような睡眠がよいのだそうです。
わたしも昼間、眠っていますが、すぐに醒められるようにしようとしています。しかしそう簡単に目は覚めないので困りますよね。
寝ている時に限らず、
若肢体有処不安、或以手摩之、或随意転側、務令血気無所停滞。
もし肢体の安んぜざる処有れば、或いは手を以てこれを摩(さす)り、或いは随意に転側して、血気をして停滞するところ無からしめよ。
もし手足や胴体に不快なところがあれば、手でさすったり、好きにごろごろ寝返りを打ったりして、血気が一か所に停滞しないようにつとめる必要がある。
若咽喉不滑、或運舌嚥津、或深息閉気、少焉放之。
もし咽喉滑ならざれば、或いは舌を運らせて津(しん)を嚥み、或いは深息閉気して、少焉(しばらく)してこれを放て。
もしノドがすっきりしない時には、舌をぐるぐる回したり唾を飲み込んだり、あるいは深く呼吸をしてしばらく止めてから、息を吐きだしてみること。
如是行之、外邪亦侵不得。
かくの如くこれを行えば、外邪また侵し得ざらん。
このように行動していれば、外部の邪悪なモノも侵入してはこれないだろう。
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本朝・佐久間象山「省諐録」より。外国のエビスどもが邪悪な心を抱いて開国を迫ってくるのも、多くは太平の夢に眠っている時である・・・と読み替えると、血気を停滞させるな、などなかなか蘊蓄に富んだ文章ではありませんか。
象山先生は安政元年(1854)に藩命で横濱警備に当たっていながら、吉田松陰という若い者をけしかけて密航させようとした。吉田が捕まって自白したので、象山も捕らえられ、松代で監禁生活を送り、文久二年(1862)にようやく許されたのである。釈放後、はじめて筆硯を許されて、入牢中に考えていたこと(「諐(ケン。あやまち)」を反省していた)のうち覚えていることをメモした、というのがこの「省諐録」で、象山死後、明治四年に義理の兄に当たる勝海舟の校訂を以て出版された。もちろんもっといいこと書いてあるんですが、この「熟睡してはいけない」という訓戒が心に残ったので、今日はこれをご紹介してみました。昼間の居眠りはいいんですよね?
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