5月19日 富貴のひとがずかずか入ってくるかも

富貴人来踏(富貴の人、来たりて踏む)(「酔古堂剣掃」)

わたしも富貴の人が来れないようにしてあります。エアコンや服、座る場所が無いなどの工夫が。

おいら風神。服もないとはけちからん。

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宋の人、呉正子は、

窮居一室、門環流水。

家に出入りしようとすると、

跨木而度、度畢即抽之。

「なぜそんなことをするのだ?」

とひとがその所以を問うたところ、笑って曰った、

土舟浅小、恐不勝富貴人来踏耳。

と。
富貴の人は来ないのですが、もし来てしまったときにこんな木切れを踏んでわしの家に入ろうとして滑ったり転んだりするといけないので、踏まないように先に外しておいてさしあげるのです。来なくていいよーだ、と言っていると思います。

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明・陸紹珩編「酔古堂剣掃」巻十「豪」篇より。豪快な言葉を集めた章ですが、豪快というより斜に構えているところが魅力的ではありませんか。

すぐ次に、

吾有目有足、山川風月、吾処能到、便即属吾。吾便是山川風月主人。

というのもありますが、これも豪快というより拗ねている感じが魅力的では。

明日朝から仕事。えらい人に説明があるから、破れてない服着てこいというんです。服が無い奴は①行かない、②遅刻する、③早退する、どれが正しいだろうか。

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