5月6日 そろそろ永久に振替休日になるかも

友人親聞之(友人親しくこれを聞く)(「池北偶談」)

連休が明けるなどと言っているひとがいるんですが、ほんとでしょうか? もう出勤するのは無理になっております。本体は何十年か前に脱け出しており、会社で生きてきたのは「ぬけがら」であると思われる。「ぬけがら」にしてはよくやったではありませんか。もうそろそろ解放してやらねば・・・。

毛むくじゃら軍団にゃー。

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清の時代のことです。

遼東地方に医無閭山という山があるそうなのですが、この山中で、

有人斸参。

その人が、たまたま

見毛人長丈許。驚而却走。

人参堀りの人は年寄で、たいていのことにはもう驚かなくなっていて、手振りで彼を招き、危害を与える意図の無いことを伝えた。

すると、「毛人」がなまりのひどいことばで言うには、

吾非妖魅、乃秦時築長城卒。昔同輩数万人、今僅七人在耳。

「どうやって生き延びて来られたのじゃ?」

始飢食松柏、渇飲渓水。久之不復飢渇矣。

「それはそれは・・・。人間世界のものが懐かしくはござらぬか」

と、老人が持ってきた自分の食べ物を与えようと弁当箱を開いたところ、その中身を見て「✕✕✕!」と何やら叫んで、

去如飛鳥。

―――ちょっと待ってください。秦の時代って、何年前だと思っているのか・・・。

と、清の時代のわたしが訊いてみましたところ、

友人某親聞之宜中丞永貴云。

というのですから、これは信憑性高そうですね。時の政権に見捨てられた者が突然変異を起こして過酷な状況下で生き延びることがある、ということは、二十世紀の科学の時代においても、ウルトラマンにおけるジャミラの存在によって証明されています。

また、四川の巴山の山中には、

有白髯叟、採樵者嘗見之、自云唐時人。

これは岳石齋に教えてもらったのだ。

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清・王士禎「池北偶談」より。岳石齋が言っているなら、これまた信憑性高いでしょう。王士禎先生ほどの方が、先週も信じていたぐらいですから。

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