5月5日 「困っている子ども」の日も必要かも

何痩如此(何ぞ瘦せたることかくの如き)(「何氏語林」)

↑カロリー不足の子どものことではありません。今日はウマのお話です。

為政者のみなさん、「子ども家庭の日」にはしなくていいんでヒン? 

・・・・・・・・・・・・・・・・

南朝宋の時代のことですが、皇帝が、若い貴族・張思光と面会し、家柄も能力も悪くはないので、

面許為司徒長史。

司徒長史は丞相府の事務局長というところでしょうか。

ところが、

勅竟不下。

「ふーむ」

張乗一馬、甚痩。

帝は訊いた、

卿馬何痩。給粟多少。

日給粟一石。

一石は十斗、一斗は十升のはずです。現代の一升(≒1.8リットル)で計算すると、「うひゃあ!」というような量ですが、実は六朝期の一升は、現代の一合ちょっと(約0.2リットル)だそうですので、一石は20リットル。おそらくかなり大量ですが、ウマなら食えない量ではないぐらいでは。

食粟不少。何痩如此。

張は澄まして答えた、

臣許而不与。

「・・・」

明日、即除司徒長史。

・・・・・・・・・・・・・・・・

明・何良俊「何氏語林」巻二十七「排調篇」より。「おもしろおかしく言った」篇というようなところでしょうか。もちろん、もらった給料でウマにメシ食わせたんでしょうね。
「ウマくいったぞ」
「うっしっし、おれが瘦せ型でよかったでヒーン」
そしてぶくぶくと太ってしまったならば、笑いごとではありません。肥満はほとんどは遺伝によるものと言われておりますが。
なお、みなさん覚えてないと思いますが、張思光はこれまでにも何度か出てきて、だいたい同じようなことしています(7・2・1126.12.25)。こんなひとにも何か学ぶところはあるであろうか。

おっと、これは危険思想だ! こんな話に乗せられて、捨ててはいけませんぞ!

ホームへ
日録目次へ

コメントを残す