12月21日 冬至です。まだ暖かくならないのかな

龍魚生之(龍魚これに生ず)(「荀子」)

龍は冬至の日には、淵の底でじっとしているんです。やがて天に昇る時節が来ることを確信しながら。でも科学的には、龍なんていないんですよ。

ほんとはいるんでりゅう。本人が言っているんだから間違いないんでろん。

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水淵深廣、則龍魚生之。

山林茂盛、則禽獣帰之。

以上の龍魚と禽獣は譬喩です。従って、龍がいなくても以下は成り立つはず。

礼儀修明、則君子懐之。

故礼及身而行修、礼及国而政明。

能以礼扶身、則貴名自揚、天下順焉。令行禁止、而王者之事畢矣。

例えば、「消費税を20パーセントにせよ」といえばなるんです。「赤字国債は出すな」といえば出さないんです。ということでしょうか。えらいひとたちはどういう議論をしているのかな?

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「荀子」致士篇より。荀子のいう「礼」は「礼儀作法をしつけてますの、おほほほ」という末節のことでなくて、しきたりとか慣習法とか文化とか社会規範とか、かなり広い意味です。それを荀子は「後王」(現在、権力を持つ王者)が制定すべきだ、と言ってます。まことに下剋上の時代の通説でした。この方向性を「現在の権力者」の側から利用すると、一変して「法家」思想になります。法家は人民や官吏を君主の下で競争させ、君主のために働かせる、その技術として罰則を伴う「法」を使うのでした。同様に、競争の世界観である資本主義を資本の側から利用してみたら、一変して「新自由主義」に?

まあいいや。冬至ですから、本日、衆陰の中に明るく暖かな一陽が来復するはず。やがてそのうち万物の生成する春が来るであろう(か?)。モーターの話も気になりますね。

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