生於乱世(乱世に生ず)(「戦国策」)
韓国で起こっている事もすごいのですが、国会に入ろうとする軍を女たちが止めた、民主主義が根付いている、という言説をほんとにラジオで聞くことになろうとは思いもしてませんでした。T〇Sかな? さすがはオールドメディアである。
ぼくたちも勇気を持って行動しよう。まずは↓みたいなことを声に出していこう! 君なら、できる・・・かも。

夢の中でならできるかもでメー。
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戦国時代のことですが、
先生王斗、造門而欲見斉宣王。
先生の王斗、門に造(いた)りて斉宣王に見(まみ)えんとす。
王斗先生さまが斉の国の宮門まで来て、宣王に面会したいと申し出た。
「だれだっけ・・・ああ、あのひとか。ご案内せよ」
宣王使謁者延入。
宣王謁者をして延入せしむ。
宣王は使いの者を出して、王斗を出迎えさせた。
使者を見ると王斗は言った、
斗趨見王、為好勢、王趨見斗、為好士。於王如何。
斗の趨りて王に見(まみ)ゆるや、勢を好むと爲されん。王の趨りて斗に見ゆるや、士を好むと為されん。王において如何ぞや。
「わたし王斗が走って行って王さまに面会するとなりますと、わたしは勢力家を好むといわれましょう。王が走って来てわたしに面会してくれると、王は自由人たちが集まってくることをお好みになられるとのうわさが立ちましょう。王はどちらをお望みですかなあ」
取次はそのまま王に伝えた。
王は、少しむっとしたようだが、
先生徐之。寡人請従。
先生これを徐むろにせよ。寡人は請う、従わんことを。
先生はゆっくりと来てくだされ。わたしは、先生の後ろに従いますから。
と伝えさせて、小走りになって門まで行き、王斗を迎え入れると、一緒に応接間にご案内した。
座を定めて、まず王から言った、
寡人奉先君之宗廟、守社稷。聞先生直言正諫不諱。
寡人、先君の宗廟を奉じ、社稷を守る。聞く、先生の直言正諫して諱まざるを。
わたくしは、先代までの王たちのおたまやにお参りし、国の神さまをお守りしています。一方、先生は誤魔化しの無い真っすぐなコトバ、正面からの諫言をなさってご遠慮されるところがない、と聞き及んでおります。(どうぞ、わたしに国家を守っていくのにためになることを教えください。)
「なんですと?」
王斗はびっくりしたようである。
王斗対曰、王聞之過。
王斗対して曰く、王これを聞くに過てり。
王斗は答えて、「王さまのお聴きになっていることは間違っておられますぞ」と言った。
「え?どこが?」
斗生於乱世、事乱君。焉敢直言正諫。
斗は乱世に生じ、乱君に事(つか)う。いずくんぞ敢えて直言正諫せん。
「この王斗めは乱れた世に生まれました。そして、お仕えする主君は乱れた方ばかりなのです。どうして頑張って誤魔化しの無い真っすぐなコトバ、正面からの諫言をすることがありましょうか。
下手をしたら殺されてしまいますからなあ」
「むむむ・・・」
宣王忿然作色不説。
宣王忿然として色を作して説(よろこ)ばず。
宣王はお怒りの様子、少なくともお喜びではないようだ。
有間、王斗曰、昔先君桓公所好者五。
間有て、王斗曰く「昔、先君桓公の好むところ五あり」と。
しばらく沈黙があった後、王斗の方が申し上げた。「むかし、斉の古代の君主・桓公さま(在位前685~前643)には五つのお好みになるものがあったと聞き及びます」
「ほう・・・、どんなことですかな」
今日はここまで。
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「戦国策」斉策より。よし、おれも勇気を出して明日はびしびし言ってやるか。あいつら、最近上から目線で言ってくるんですよね。言ってやった結果は明日報告します。ひっひっひ。
ちなみに、こんな上から目線?の外交はもうできないと思うのですが・・・。識者から見るとできるものなのかな。
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