11月27日 虱とともに人材がいたりするかも

是難測地(これ、測りがたきの地なり)(「世説新語」)

ダニはいると思っているんですが、シラミやノミまではまだ発見できてません。。

タコの腹の中には墨が入っているのでちゅ。

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東晋の時代のことですが、顧和が揚州府の従事となって、丞相(揚州府の太守を兼ねる)の王導の部下になったとき、

月旦当朝、未入頃、停車州門外。

王導の友人・周顗が王導に面会しにやってきた。

歴和車辺、和覓虱。夷然不動。

周既過、反還。

そして、

指顧心、曰、此中何所有。

顧搏虱如故、徐応曰、此中最是難測地。

周顗は、「ふーん」と言って王導の部屋に入って行った。

開口一番、

語丞相曰、卿州吏中有一令僕才。

「そうか。なるほど、ありがとう」」

王導はそれが誰なのか、名前も聞かなかった。

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南朝宋・劉義慶「世説新語」雅量第六より。顧和は、如何にもハスに構えた、東晋のこの国そのもののような人ですね。しかし、この態度は単なる出社拒否かも知れません。いろいろツラいことがあったのかも。なお、言われているとおり、後には尚書令にまでなった。


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