調査報告 令和6年11月(文化の日)

11月3日は文化の日なので、ネコ退治のような非文化的なことは止めて文化的なことをした。

〇サントリー美術館 英一蝶 --没後300年 風流才子 浮世を写す

を観に行ってきました。三宅島に行ったときに英が流されていたことを知って、絵は知らんけど生き方に興味を持っていたのだが、三宅島(48歳から59歳)で一子を儲けていました。田中一村のような求道的な生涯では無かったのだ。流された理由も、三宅島観光の本では「冤罪により」とされていましたが、桂昌院さまの甥っ子に吉原から遊女を落籍させる斡旋など、幇間としての活動に目に余るものがあって、一度は逮捕・釈放されたが、行いが改まらないので五年後に別件で処罰されたことがわかりました。勉強になった。

これは撮影していい、という舞楽図。生涯、狩野派を名乗っていますが、師匠からは破門されているようです。

ここから大泉学園前まで行って、

〇ムジカ・ピノ APA秋の室内楽コンサート「ドイツ浪漫派の響き」

というのを聴きに行ってまいりました。聴く、というのは間違いで、居眠りしながら聞いただけです。ああ気持ちよかった。APAは「NPO法人日本アマチュア演奏家協会」の略だそうです。

建物のオーナーが音楽好きで、こんな室内楽専用のコンサートルームを作って、受付けみたいなこともしてくれてました。

「見世物」がひとを呼べる期間は平均して30年程度(それを過ぎると「伝統芸能」として命脈を保つか忘れられていくか)だと言われます。落語とか歌舞伎とかは、それぐらいの期間で興行方式や人材確保の手法を変えて生き延びているのでしょう。
西洋音楽は、王侯貴族→ブルジョアジー→企業・公的機関とパトロンを変えながら命脈を保ってきたわけだが、次の世代はどうなってるのかな。

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