事豫則立(事は豫じめすれば則ち立つ)
もう予定どおりのことさえできないのに、今季の目標とか出させるんです。

「早くきみもどれか、外せない仮面をつけて、それらしく振る舞いたまえよ」・・・と先輩たちに教えられたのに、それをサボってこの年になってしまったのだ。
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500年ぐらい前の人が言っているんですが、
間暇時、留心不成。倉卒時、措手不得。
間暇の時には、心を留むるを成さず。倉卒の時には、手を措(お)きて得ず。
時間のある時には、心を集中させることができない。大慌ての時には、手を出すこともできない。
胡乱支吾、任其成敗、或悔或不悔、事過後、依然如昨。世之人、如此者百人而百也。
胡乱(うろん)にして支吾(しご)、その成敗に任せ、或いは悔い、或いは悔いず、事過ぐるの後には、依然として昨の如し。世の人、かくの如き者、百人にして百なり。
「胡乱」(うろん)は「はっきりしない」の意味ですが、「怪しい」「疑わしい」から更に「ぼんやりしている」「いい加減である」という意味になります。「うろん」という読み方は唐音なので問題ないのですが、もともとはそのような発音の外来語(西域からの)だったのではないかとも言われます。「支吾」(しご)は、枝があちこちする様子から、「行き違いになる」さらに「誤魔化す」の意。
いい加減にやって誤魔化して、なるもならないも成り行き任せにし、あるときは反省するが、あるときは反省もしない。事が終わった後は、昨日までと同じまま。世間のひとびとは、百人いれば百人がこうだ。
100分の100? それ以外の人はありえ無いので、別に問題ないのでは???
凡事豫則立。此五字極当理会。
「およそ事は豫(あらかじ)めすれば則ち立つ」。この五字極めてまさに理会すべし。
「だいたいのことは、先に考えておけば、成功する。」この言葉は、絶対に理解しておかねばならない。
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明・呂坤「呻吟語」応務篇より。しかしあらかじめ予定していても、ダメなんです。ホテル予約して旅行に行くと日にち間違っているし、飲み会約束して楽しみにしていると何故だかダブルブッキング。ぼけている、または、ぼけてきている、のどちらかでしょう。もしかしたらぼけていたのが治りつつある、という可能性もあるかも。世間から見ればぼけてきているように見えますが、実は本当のことがだんだんと見えてきているのかも知れません。このうちのどれであるかは、時間が経てばわかってくるでしょう。
なお、
凡事豫則立。
およそ事は豫(あらかじ)めすれば則ち立つ。
だいたいのことは、先に考えておけば、成功する。
は「中庸」第二十章に出る言葉です。そうか、うちの上司たちは「中庸」を読んで業務計画を作らせることにしたのか。
「中庸」では、これに続けて、
不豫則廃。言前定則不跲、事前定則不困、行前定則不疚、道前定則不窮。
豫めせざれば則ち廃す。言、前定すれば跲(つまず)かず、事、前定すれば困ぜず、行、前定すれば疚しからず、道、前定すれば窮まらず。
先に考えておかなければ失敗する。
言葉は先に決めておけば途中で詰まってしまわない。仕事は先に決めておけば困難なくできる。行動は先に決めておけばくよくよすることはない。進み方は先に決めておけば行き詰ることがない。
と書いてあります。ニンゲンの知恵で先に考えるのはムリですし、歩きながら考える方がいろいろ思いついていいと思います。科挙試験には出るかも知れませんが、人生にどう役に立つかわかりませんので、覚えておかなくてもいいかも・・・だが、考えてみれば、覚えていることはそういうことばかり。脳の容量に余りがあれば覚えておこう。
※今日は戸田彩湖公園でネコの行動を調べました。

一か月ぶりぐらいに会うトラミケだが、「しりたたき機械」と認識しているので、こちらに来てしりをたたけと指示。

しりたたきをかなりの時間させられる。

はじめてわたしのえさを食べてくれたことになります。元下剋上されネコ。他のえさやりさんの呼び方では「はち」。

争い合うわけではないようですが、微妙な関係なのであろう。にらみ合い状態に入る
「ハチ」がどこかに行き、トラミケはいつまでもしりたたきを要求するので、退散する。追いかけてしりたたきさせてきた。

斑点ミケを発見したのでメシを食わせる。

メシを食い終わると雨の日は眠いらしく、すぐにハウスに入る。入る時にしっぽをつかんで引っ張ってやったら、顔を出して「ぎゃあ」と怒ってました。ネコのくせに人間様に歯向かうとは。
駐車場付近にいる子猫は発見できず。見捨てて帰ります。いつもながら、北条義時や武田信玄や岩倉具〇もかくやと思われるほどの冷酷さだ。
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