10月2日 誤字脱字が多く薄っぺらい内容である

起意漁利(漁利せんと起意す)(「清通鑑」)

誤字脱字が多くて薄っぺらいのは、肝冷庵のことではないんです。肝冷庵はカンナくずみたいなものだと思います。

アヘンも美味いのだと思うが塩やトンカツソース、おでん用みそなども常習性がある。

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清の道光十一年(1831)のこと、

太監張進幅素患胃気疼痛病症、吸食鴉片、已閲三十年。

最近では、単に治療に使うだけでなく、

経常与太監劉成、王幗裕、郭志等一起吸食。     

さて、その張進幅が耳よりな話を聞きつけた。

天津県毎逢夏秋海船来時烟土較賤。即起意至彼多買烟土、熬食、転売漁利。

「熬」は「いる」「火を通す」「あぶる」。「漁利」は「漁の利益」ではなくて「利を漁(あさ)る」。

うちの理事さんみたいに頭いいですね。

ついに、今年の七月に、

帯同民人秦宝全赴天津県、輾転向元記呂老庭買得烟土一百六十余両。

一両≒40グラム弱、で計算すると6.4キログラムです。

ところが、

回京時、于朝陽門外被歩軍統領衙門番役、盤獲、解送刑部。

そして、

経訊、供出同狄。

刑部の判決は同年10月8日に出ました。

張進幅は太監の職をクビになり、首枷をはめられて三か月間入牢、その後新疆で「奴」にされた。もちろん、劉成、王幗裕らもそれぞれ罪に応じた刑に処されたのである。

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「清通鑑」巻一八八より。知恵や能力はおカネ儲けのために使うのでなければ、持ち腐れだ。―――とみなさんは思っていると思うのですが、この人も見つからなければ「賢いひとだなあ」と称賛され尊敬されたのでしょう。だが失敗したので、「へへへ、ざまあないぜ、うすっぺらい知恵だ」という評価になってしまいました。みなさんも知恵を出し過ぎないように気をつけてください。

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