9月27日 市場が読み切れてなかったという

無薬可治(薬の治すべき無し)(「墨余録」)

国民を信用して本当のことを話してくれる、そうです。みんな笑って暮らせる社会にしてくれる、かも知れません。「いまだけ、カネだけ、自分だけ」の貪欲礼賛はもうしない、ということでいいのかな。

みんな仲良く。

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むかし、といっても今(清末)から数十年ほど前のことですが、呂某という読書人がいた。同郷に女性がいて、この女はこれまで五人の夫から離縁されたというこわもて(「暴戻」)だったが、

慕其有遺資而納焉。

呂が死んだ時、その妻との間に娘が一人あった。

凶悍過其母、里中莫敢与婚。

ところが、楊沢隆という秀才(地方の学生)が、

素以剛自負、且妄意呂無子而多蓄。

呂家の財産に興味のある楊は、呂の未亡人(娘の母)の世話を見るということで、楊の方が呂家に入り込むことで合意した。

既合卺、婦呼沢隆前、曰、汝家蒼頭幾何、田園幾何。

楊具以対。

「これからは助けあって・・・」

と、楊が言おうとした時、女は、

即怒唾其面、曰、吾平日択婿謂何、安所得此窮酸鬼。

「むむ・・・」

女はさらに激しく罵って、言うことも聴こうとしないので、

澤隆唯唯退。

これが初夜だったのである。

そうはいっても夫婦になった以上、だんだんと心も通ずるかと思ったが、

居漸久、反目無虚日、楊致徙図書於百里外、不復顧薪水。

及呂偵知其所、往捜之、復遠遁。

それほど恐れていたのである。

呂怒無所泄、遂毀其室。場有牛、立以鉄鉏撃死。牛子顧母、随手撲亦斃。

すごい人なんです。楊なんかが太刀打ちできる相手では無かった。

旋訟夫於庭、邑宰判令離異。

・・・ここまではよかったのですが、

而学官竟以行劣上聞、澤隆自此永錮矣。

ああ!

夫婦居五倫之一、玆竟如仇敵。然揆其禍、本皆基於一念之貪也。故特書以為戒云。

(自分の記録ではない、と何やらごまかしています。こう書いた方が客観的なお話に見える、という約束ごとがあるのでしょう。「なんだ、それ?」と思うかも知れませんが、東洋の昔のひとのやることですから、あまり気にしないでください。)

以上、

雨蒼氏(←作者の自称)曰く、

諺有頑妻劣子、無薬可治。聞此足発深省。殷鑑雖明、貪心難化、紛紛者皆楊生類也。

ああ!

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清・毛祥麟「墨余録」巻十より。貪欲でさえなければシアワセになれるはず。わしはもうダメかも知れませんが、みなさんはシアワセになってくだされ・・・。

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