9月25日 一つのことするのもムリなのに

第勤此三事(ただこの三事に勤しめ)(「大唐新語」)

三つも勤しんでたら大変ですよね。

歩きながら本読んでると転ぶ。スマホだったら大丈夫なのに?

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唐の初期に江南や涼州など重要な地の太守を務めた李襲誉というひとは、

性倹約、好読書、写字数万巻。

彼は、一族の若い者(「子弟」)につねづね次のように言っていた。

吾不好貨財、以至貧乏。

それでも、

京城賜田十頃、可以充食。河南有桑千株、可以充衣。写得書万巻、可以求官。

1畝は日本だとだいたい1アールなので計算がしやすいのですが、唐代のチャイナでは5.8アールだそですから、1,000畝は58ヘクタールになります。これは相当に広大な土地です。

汝曹第勤此三事、何求於人。

と、唐・劉粛の「大唐新語」に書いてあったのを見て、感動しました。

右数語、可作家訓。故録之以示子孫。

ちゃんと読んどいてね。

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清・王士禎「香祖筆記」より。しかしこのいい人っぽい李襲誉でさえ、晩年は部下を杖で叩き殺したことを弾劾されて福建に流され、そこで死んだそうです。事情はいろいろあるんでしょうけど、パワハラで殺しちゃったんだから、まずいですよね。

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