9月19日 すごい人はもっと少なくてもいいかも

僅得一二人(わずかに一二人を得るのみ)(「袁中郎尺牘」)

すごい人はもっといる・・・かも。いないか。確かにあんまりいたら困ります。

三匹?何匹いても全部食っちゃうから最後はゼロ匹だぜ。というか、なぜ「三頭のこぶた」ではないのか。

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明の萬暦年間、安徽・公安から袁宏道(字・中郎)が試験を受けに、北京に出てまいりました。兄貴の袁宗道は既に上京していたらしい。北京から弟の中道らがいる国元に手紙を送ります。

天下奇人聚京師者、児已得遍観。

たいていのやつは、おれたちの仲間にはなれそうもない。

大約趨利者如沙、趨名者如礫。

趨性命者如夜光明月、千百人中僅得一二人。一二人中僅得一二分而已矣。

「分」は100分の一、1パーセントなので、1000人に一人だと一桁合いません、100人に一人ぐらいの時は合いますね。東洋の知識人のことですから、そこらへんはあんまり分からないのでしょう。

三哥頗為同儕所推許、近日学問益覚長進。

昨梅中丞邀請数次。因塞上苦寒、尚未及行。梅、真好漢也。児恨不識其人。

面識はないようです。

三哥識有余而胆気未充、正是多会人広参求之時。想故郷一片地、横是麟鳳塞満。真不必令其在家也。

という状況です。おいらたちは。

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明・袁宏道「袁中郎尺牘」より「家報」(家への報告)。千百人に一二人ならあんまり影響無さそうなので、勝手にやっててもらえればいいかも。それより地方に人材いなくなると困りますね。

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