9月6日 昔の人はよくこんなこと考えつくなあ

氷炭同器(氷炭、器を同じうす)(「韓非子」)

氷と炭(火のついた)を同じ器に入れておくとどうなるか、という実験らしいです。科学的だ。

おれ、目への攻撃にはかなり強いと思うでわん。

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孔子の弟子に漆雕開(しっちょう・かい)という人がおりますが、その人の学派が戦国末期にまで伝わっていた。

漆雕之議、不色撓、不目逃、行曲則違於臧獲、行直則怒於諸侯。

ひとみを刺されても目をそむけない、とか、なんでこんな読んだ人がイヤになること考えるんでしょうね。とはいえ、戦国から漢のはじめのころまで、こういう「儒侠」(儒教やくざ)という人たちがたくさんいたそうです。

世主以為廉而礼之。

一方、

宋栄子之議、設不闘争、取不随仇、不羞囹圄、見侮不辱。

こちらの学派は理解できます。こちらも、

世主以為寛而礼之。

このように、

自愚誣之学、雑反之辞争、而人主倶聴之。故海内之士、言無定術、行無定議。

夫氷炭不同器而久、寒暑不兼時而至。雑反之学、不両立而治。

今兼聴雑学繆行、同異之辞、安得無乱乎。聴行如此、其於治人、又必然矣。

いろんな考え方があっていいと思いますが、確かに君主に取り入ろうとするサムライたちは困るかも。

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「韓非子」顕学篇より。氷と炭を同じ器に入れたら、「長くはもたない」が正解でした。氷と炭は別々にしておく、か、短期間しか一緒にしておいてはいけないみたいです。

「こんな話を長々して、結論がこれか!」

と怒られるかも知れません。実は、結論なんかどうでもいいので、「ひとみを刺されても目を背けない」という記述を読んでイヤになりました。そこで、他の人にもこの先端恐怖症を味あわせよう、と思っていやがらせで長々と話してしまいました。ひっひっひ。ひいっひっひっひ。

みなさんはこんな結論で終わらさず、「氷炭同器すれば久しからず」を人間関係などにも応用して考えてみましょう。

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