9月5日 いぬやぶたのように積極的にやれ、と

譬於狗豨(狗と豨(き)に譬う)(「墨子」)

どちらかというとぶたの方に感情移入する。

自分より弱い相手とは戦う主義でぶー。

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戦国のころのことですが、

子夏之徒問於子墨子。

ふっかけてきたんです。

君子有闘乎。

かっこいい質問ですね。

墨子先生は答えた、

君子無闘。

戦わねばならない時など、彼らにはないのだ、というのです。

「いや・・・」

子夏の徒は困ったような顔で言った、

狗豨有闘、悪有士而無闘矣。

狗(く)は「いぬ」、「豨」(き)は「大いのしし」です。しかし、ここではイヌと並べて、人間に飼いならされているイノシシ、すなわち「ぶた」のことを言っているようです。

墨子先生は言った、

傷矣哉。

「はあ?」

言則称於湯文、行則譬於狗豨。傷矣哉。

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「墨子」耕柱篇より。わたしどももみな、いつもぶたのように食い、イヌのように尻尾を振っております。かわいそうです。しかし湯王や文王は称賛せず、どちらかというとイヌやぶたを称賛していますから、これなら墨子先生もご納得かな。

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