尽天下之卵(天下の卵を尽くす)(「墨子」)
タマゴがまた値上げしてるみたいです。タマゴは買い占めてもしようがないので買い占めないようにしましょう。

食えピヨ。ただし、うちはタマゴ料理は扱ってないでピヨ。
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墨子先生がおっしゃった。
吾言足用矣。舎吾言革思者、是猶舎獲而攈粟也。
吾が言は用うるに足る。吾が言を舎(す)てて思いを革むる者は、これなお獲を舎てて粟を攈(ひろ)うなり。
わしの言っとることは役に立つぞ。それなのに、わしの言っとることを棄てて考えを変えてしまうのは、刈り入れたものを棄ててしまって落穂を拾っているようなものじゃ。
以他言非吾言者、是猶以卵投石也。
他言を以て吾が言を非とする者は、これなお卵を以て石に投ずるなり。
他のやつらの言葉に納得してわしの言葉を批判するやつは、これは、タマゴを石に投げつけるのと同じじゃ。
大魔神に弱っちいやつがかかっていくのと同じで、次々と消耗品のように負けていく。しかも、何のダメージも与えられないのだ。
尽天下之卵、其石猶是也。不可毀也。
天下の卵を尽くすも、その石なお是なり。毀つべからず。
世界中のタマゴをぶつけても、その石はそのままだ。壊すことはできない。
みじめです。
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「墨子」貴義篇より。墨子先生の言っていることがホントに役に立つのかどうか、は別として、このタマゴと石の「たとえ」はいいですね。墨子らしい、教養のないわれらにもようく理解できるロマンも文学性も何もない譬喩です。石を食べる人(昨日の記事をご覧ください)もいます。タマゴは石に敵わないのですから、タマゴはどれだけ食べてもいいのだ。高い時は一日1~2個、安い時は一日5個ぐらい食べても許されるでしょう。
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