8月29日 病的に眠くどこにも行く気になれない

貴公之門(貴公の門)(「呻吟録」)

えらい人が飯食わしてくれるなら行くかも。えらい人は怒ってくるとコワいですが、怒ってこないと「なんとかなるか」と馴れ馴れしくしてしまい、もっと怒ってくるかも。

冬眠せずに起きて仕事をしていると、だんだん眠くなって怒りっぽくなってくるかも。冬眠してほしいですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

明代のことですが、

余不好走貴公之門、雖情義所関、毎以無謂而止。或譲之。

そこで、わたしは言った、

奔走貴公、得不謂其喜乎。

「いや」とある人は言った。

懼彼以不奔走為罪也。

新説です。

「ああ」

わたしは嘆いて言った、

不然、貴公之門、奔走如市。彼固厭苦之。甚者見於顔面。但渾厚忍不発於声耳。

おえら方のところに奔走して行っても、

徒輸自己一勤労、徒増貴公一厭悪。且入門一揖之後、賓主各無可言。

これはツラいですね。会話ができない、ということは、常識人ではない、ということです。天候の話もできないとは。

此面愧赧、已無発付処矣。

わたしが恥ずかしいのはいいのですが、

予恐初入仕者、狃於衆套、而不敢独異。故発明之。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

明・呂坤「呻吟語」修身篇より。おえらい方も含めて、みんなほんとは人に会いたくないんですね。ああよかった。

ホームへ
日録目次へ

コメントを残す