8月24日 欲しい物と要る物どちらが欲しい?

不可無也(無かるべからざるなり)(「袁氏世範」)

要らないものがだんだん増えてきていますが。

この中に要るものはありますか。欲しいものは? やはりカネか。

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宋の時代のことですが、

飲食、人之所欲、而不可無也。非理求之、則為饕為饞。

そうですか。確かに放っておくと満腹中枢の弱い人は、本人が気持ち悪くなるぐらい食べてしまいますね。今日も・・・

男女、人之所欲、而不可無也。非理狎之、則為奸為濫。

なるほど。でも、まあ、これはもういいや。

財物、人之所欲、而不可無也。非理得之、則為盗為贓。

カネとモノもですか。

人惟縦欲則争端啓、而獄訟興。聖王慮其如此、故制為礼、以節人之飲食、男女、制為義以限人之取与。

君子于是三者、雖知可欲、而不敢軽形于言、況敢妄萌于心。小人反是。

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南宋・袁采「袁氏世範」巻二「処己」(自分をコントロールするの章)より。宋代の人が子孫に遺した「おやじのひとり言集」ですが、時代を超えて一片の真理を含んでいるといえ・・・ませんね。少なくとも三番目は、資本主義の道を選んだからにゃ、無限に欲望せねばならないのが我らの定めとされている。

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