沈吟不決(沈吟して決せず)(「魏武侯集」)
ほんとは今日も何ものかに追われるように忙しかったような気もするんですが、そんなはずはないので、居眠りしてて忙しい夢をみていただけだったと思います。

タコにあこがれる者もあるであろう。
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魏武侯・曹操さまの連作詩を読み始めてしまったので、全部よまないと気が済みません。第四篇まであるので、(ほんとは飽きてきたけど、)残りをがんばって読みます。
昨日、老賢者が現れた、というところまで来ました。
そのじじいが言い始めたことには、
我居崑崙山、所謂者真人。
我は崑崙山に居り、所謂(いわゆる)真人なり。
「わしは大地の中央・コンロンの山に住んで居る。おまえさんたちのいう「本当のひと」じゃ。
わしは、
道深有可得、名山歴観。
道深く得べき有らん、名山を歴観す。
山道は深いのじゃが、何かを得られるだろうと、有名な霊山をあちこち歴めぐった。
遨游八極、沈石漱流飲泉。
八極を遨遊して、石に枕し流れに漱ぎ泉を飲む。
東西南北、+東南、南西、北西、北東の八方面の果てまで旅行き、その間、石に枕し流れで口を漱ぎ、泉の水を飲む生活であった。
沈吟不決、遂上昇天。
沈吟して決せず、ついに上りて昇天す。
低く言葉を唱えながら憂い沈み、どのように生きるか決定できなくていたが、最終的には天上に昇ることに成功したんじゃ」
ここまでがこの老賢者のおことば。なんとこの人は成功者でした。
歌以言志、我居崑崙山。
歌いて以て志を言う、我は崑崙山に居らん。
うたを歌って思いを告げよう、わしも崑崙山に住んで仙者になりたいのだ、と。
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後漢・曹操「秋胡行」(秋のえびすの歌)第三連。なんと、三国志で有名な曹操さまも仙人に憧れていたとは。確かにプロ野球選手になりたい、と子どもはみんな思っているけど、こんなになってしまうのですから仕方ないとはえ。
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