為百姓哭(百姓のために哭す)(「郎潜紀聞」)
今日も暑かった。暑くてあたまがぼーっとしてくるぐらいでした。しかしそろそろ明日ぐらいから涼しくなってきます。お願い( ;∀;)涙。

ワルは目薬でごまかす。
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清・乾隆帝の時代に、足かけ17年にわたって宰相(大学士)を務めた陳世倌さまは、
毎敷奏及民間水旱疾苦、必反覆具陳、或継以泣。
敷奏して民間の水旱疾苦に及ぶごとに、必ず反覆して具陳し、或いは継いで以て泣けり。
奏上の際、人民たちの間に洪水や日照りや疫病の苦しみが起こっていることについて述べることがあると、その都度必ず繰り返して具体的な状況を陳情し、時には泣きながら報告したという。
乾隆帝は、陳さまの奏上が終わると、いつも、
霽顔曰、爾又来為百姓哭矣。
霽顔にて曰く、「爾、また来たりて百姓のために哭せり」と。
にこやかな顔でおっしゃった、
「おまえは今回も、人民たちのために泣いてくれたのう」
と。
死後「文勤」の号を贈られた。
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清・陳康祺「郎潜紀聞」初筆巻六より。封建君臣間の「佳話」(ちょっといい話)に興味は無いし、みなさんも聞きたくもないことでございましょう。でも「人心掌握の極意」とか「部下を動かすコツ」とか言われると「なんだなんだ」と寄ってきて、「すみません、ハーバード〇〇学ではなくて東洋なんです」というと
「なんだ東洋か」
「東洋ではなあ」
「だから言ったじゃないの」
とすごすごとひきあげていく姿が見えます。いつかじわじわと役に立つかも知れないので、せめて話だけでも聞いていけばいいのに。
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