7月26日 涼しくなってきた・・・気がする

西園如雨(西園は雨の如し)(「清波雑志」)

毎日暑い・・・けど、もう秋がそこまで来ているような気がしないでもないです。秋が来ると夏用品はポイ捨てだ。おれたちのように冬まで夏服を着る人は取り残されるのだ。

ポイ捨てられると忘却の河を流れていくぜ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

北宋末の新法党の権臣・蔡京が引退したとき、

賜隣地以為西園。

従来の邸宅にあった庭園は東庭園とした。蔡京は東西いずれにも贅を尽くしたあずまやを設け、天下の奇岩名石を運び入れ、池水を引いて魚・亀の類を泳がせた。

都・開封の子どもたちの間では、

東園如雲、西園如雨。

と歌われていたのである。

一日、京在園中、顧焦徳曰、西園与東園、景致如何。

太師公相、東園嘉木繁陰、望之如雲。西園人民起離、泪下如雨。

けだし、西園を作ったとき、

毀民屋数百間。

そのことを風刺したのだ。

語聞、抵罪。

あるひとが言うには、

一怜人何敢面詆公相之非、特同輩以飛語、嫁其禍云。

と。

そうなんですか。なるほど。さすがは大人だ。裏の裏まで読む、ということか。

・・・・・・・・・・・・・・・

宋・周煇「清波雑誌」巻六より。この焦徳のように利用だけされてポイとされないようにしないと。

ホームへ
日録目次

コメントを残す