三十六禽(三十六禽)(拾芥抄)
振り仮名無しでいくつ読める?

当時の知識なら、おれも当然いるんでカッパ?
・・・・・・・・・・・・・・・・
我が国の陰陽道では、三十六のドウブツを占いに用いるというので、一覧化してみます。「 」はこの本につけられている「振り仮名」。「←」は肝冷斎のメモ。
魚
蚊「コウ」 ←振り仮名から見て「モスキート」ではなく「蛟」(みづち)の書き間違いと思われます。
龍
貉「キツネ」 ←「ムジナ」の誤りか。
兎「ウサギ」
狐「キツネ」 ←「貉」との違いは不明。
虎
豹
狸「タヌキ」
鼈「カハカメ」 ←海ガメではない。「鼈」(ベツ)はチャイナでは「すっぽん」のことだが。
蟹「カニ」
牛
伏翼「カハホリ」 ←「こうもり」。
鼠「ネヅミ」 ←「ネズミ」の表記ではない。
鸞「ラン」 ←派手な色の鳥、というぐらいの意味でしょうか。
猪「ヰ」 ←「いのしし」か。
貐「イタチ」
豕「イノコ」 ←「ぶた」か。
犭戈「オホカミ」
狼「オホカメ」 ←「オホカミ」との違いは不明。
狗「イヌ」
雉「キジ」 ←但し、表記は造りが「隹」ではなく「鳥」。
鶏「ニハトリ」
烏「カラス」
猴「ヲサル」
猿「メサル」
玃「ヤマコサル」
鴈「ガン」
鷹「タカ」
羊
麞「メジカ」
馬
鹿「シシ」
蛇「クチナハ」
蛆「ムカデ」
鱓「ウナギ」
ネコがいません。
・・・・・・・・・・・・・・・
本朝・清原枝賢等「拾芥抄」より。南北朝時代の本です。モグラも欲しいところですね。逆にウナギがいるところに違和感あり。ナマズはダメなのか。
コメントを残す