7月3日 炭水化物を如何にして食べるべきか

麺杖逐撃(麺杖にて逐撃す)(「土風録」)

うどん食いたくなってきました。だが夜中はダメだ。

きのこなら夜中でも大丈夫だろうか。「きのこうどん」や「きのごごはん」だったらどうであろうか。引き分けかな。

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「麺杖」というのは、

做麺具、旧有此称。

今は清代です。みなさんの現代(日本)では「麺棒」と言ってると思いますが、我々は「麺杖」と呼んでました。そして、この道具、少なくとも十世紀にはすでに「麺杖」と呼ばれていた。

宋の太祖・趙匡胤(在位960~976)がまだ五代・周の部将であったころ、

民間喧言当立為天子。

「うーん、うれしいんだけどあまり言われると現体制下ではクビが飛ぶぞ」

太祖密以告家人。

「やばいよなあ」

みたいな感じで聞こえたのでしょう、

其姉方在厨、引麺杖逐撃之、曰、大丈夫臨大事、可否当自決、来家恐怖婦女何為。

「な、なにするんだ、姉貴!」

これから見て、「麺杖」というものがあって、いまわれわれが見るように、掴んで人を追いかけまわすに適切なものだったことがわかる。

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清・顧張思「土風録」巻三より。顧張思は字・懐祖、雪亭老人と号す、清代中期、江蘇・太倉の人。「土風録」十八巻は、清の盛世(一番盛んだった時期)である18世紀後半の江南地方の風俗や俗語について、多くの古典を引用しつつ説明してくれた本で、1000件以上の事物が収録されています。完成したのは乾隆五十二年(1787)以前、刊行されたのは嘉慶三年(1798)だそうです。

宋代は麺棒が「おんなのもの」であり、それで人を追いかけまわしたことがわかります。

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