6月24日 今日は暑くてバテた明日は出勤ムリだ

号鮑君神(鮑君神と号す)(「風俗通義」)

くさやの干物みたいなやつです。

ここは危険な場所だとわからせて、カッパ神さまを祀らせるでカッパ!

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後漢のころ、汝南のある農村で、狩りをして麏(キン。のろ。大鹿)を得た者があった。その人はノロを縛り上げて、車を取りに村に戻った。
そこへ、

商車十余乗経澤中行、望見此麏著縄、因持去、念其不事、持一鮑魚置其処。

「鮑」(ほう)は和訓では「あわび」ですが、本来は塩漬けの魚を言います。そこで、「鮑魚の肆(し)」というと、干し魚屋さんのこと、臭いがひどいことから、「小人たちの集まるところ」をいう譬喩になります。

有頃、其主往、不見所得麏、反見鮑魚。

「むむむ?」

怪其如是、大以為神、転送告語、治病求福、多有効験。

因為起祀舎、衆巫数十、帷帳鐘鼓。方数百里皆来禱祀、号鮑君神。

数年後、かつての商人がこの場を通った。見ると、たいへんな建物と人出である。

尋問其故。

しばらく考えていた商人であったが、やがて、「このままにしておくのもよろしくなかろう」と言って、

上堂取之。曰、此我魚也、当有何神。

遂従此壊。伝曰、物之所聚、斯有神。言人共奨成之耳。

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後漢・応劭「風俗通義」怪神第九より。どこかの干し魚もそろそろ取り除いた方がいいんじゃないの? だが、持ち去ったノロを一体どんなやつらが山分けしてしまったかも追及してほしいなあ。

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