多愁損人(多く愁うれば人を損なう)(「寒山集」)
今週末は体調も悪いし、やきうも古墳も行けないカモ。ああ心配だなあ。

今日はゴミゼロの日でした。明日はゴミいち。それからだんだん増えていくのでしょうか。
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唐の時代のことですが、
吁嗟貧復病、為人絶友親。
吁嗟(うさ)、貧また病み、人となり友親と絶す。
「吁嗟」は感嘆の声、「ああ」。
ああ、わたしは貧乏な上に病み窶れ、
しかも性格的に友人や親族とは絶交しているのだ。
これは身につまされますね。
甕裡長無飯、甑中屢生塵。
甕(かめ)の裡(うち)には長く飯無く、甑(こしき)の中にはしばしば塵を生ず。
カメの中にはもうずっとメシが無い。
炊飯器(使わないので、そ)の中にはよく塵が溜まっている。
食べるものがない。これは大変だ。
蓬庵不免雨、漏榻劣容身。
蓬の庵は雨を免れず、漏るる榻は劣(わず)かに身を容るるのみ。
ヨモギの生えたこの庵では雨を防ぎきれず、
雨漏りのするベッドの上は(雨を避けると)わずかに横になれるぎりぎりしかない。
これは、しかし、座って半畳、寝て一畳以上は要らないですよね。
莫怪今憔悴、多愁定損人。
今の憔悴を怪しむこと莫(な)きも、多く愁うれば定めて人を損なわん。
こんなふうに弱ってしまっているのは(これまでの生き方のせいだから)当たり前のことだ。
それより、心配ごとが多いと人間がダメになってしまうぞ。
それでは、心配はしないでおきましょう。
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「寒山集」より。甑の中に塵を生ず、とは後漢の范冉の故事ですが、これはそのうちまた「後漢書」で紹介いたしましょう。今日こそ早く寝ようっと。
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