腕中有鬼(腕中に鬼有り))(「酔古堂剣掃」)
ちょっと普通で無い眠さです。昨日、都内某所で暴風雨の中、大自然に負けない人間の不羈の精神を示さんと天地の間に傲然と佇立していたので、カゼみたいなものを引いたようです。だが、熱無いので明日も会社行こうっと。今晩はパブロン飲んで早く寝ようっと。

こんなのがポケットの中に入っていて、気に食わんやつをビリビリとやっつけられたら、もっと自信を持って生きられ・・・ああ、ダメだ、最初にオレがやられるだろう。
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人毎諛余腕中有鬼。
人つねに余の腕中に鬼有り、と諛(へつら)う。
「腕の中に鬼有り」というのは、筆を持つ腕の中に人間ならざるものが潜んでいるような、文章の鬼才である、という意味です。腕に人面疽みたいな「鬼」がいる、といった猟奇的なやつではありません。
ひとびとは、いつも、「あなたの腕の中には鬼がいるかと思う(ぐらい、あなたには才能がありますね)、とわたしにうまいこと言ってくる。
余謂鬼自無端入吾腕中、吾腕中未嘗有鬼也。
余謂う、鬼は自ら端無くも吾が腕中に入り、吾が腕中にはいまだかつて鬼有らざるなり。
わしは言う、「鬼(のような才能)は向こうから勝手にわしの腕の中に入ってくるのだ。わしの腕の中には、これまで一度たりとも鬼がいたというわけではございません」と。
才能があることを否定はしませんけどね。うっしっしー。
ところで、
人毎責余目中無人。
人つねに余の目中に人無し、と責む。
ひとびとは、いつも、「おまえの視界には他人の姿はないのかと思う(ぐらい、おまえは人をバカにしている)、とわたしを攻撃してくる。
余謂人自不屑入吾目中、吾目中未嘗無人也。
余謂う、人は自ら吾が目中に入るを屑(いさぎよ)しとせず、吾が目中にはいまだかつて人無くんばあらざるなり。
わしは言う、「他人さまの方がわしの視界に入るのを嫌がるのだ。わしの視界には、これまで一度たりとも、人がいなかったことはございません」と。
いつも注目し、長所や短所を見極めておりますよ、みなさんの。うっしっしっしっしー。
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明・陸紹珩「酔古堂剣掃」巻十より。こんなに自信を持って生きられたら、それはそれでシアワセです。おれなんかはダメだ。その上に、こんなことで体調を崩してしまうとは、何をやってもダメなのだ。
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