5月11日 岡本全勝さんHPで褒めてもらう

新生之犢(新生の犢)(「荘子」)

岡本全勝さんのHPで肝冷斎が大々的に取り上げられているぞ! 「いつも難しい話をしている肝冷斎」か。これは肝冷斎には最大級の褒め言葉です。わははは。では今日は、肝冷斎が如何にすぐれているかを示すお話をお教えしましょう。・・・と思ったが、こんな話するとみなさん肝冷斎のすぐれているのをやっかんで攻撃してくるかも知れんなあ。悩ましいところだなあ。

肝冷斎はおれたちヒツジと同じぐらい有能だということでメー。むにゃむにゃ。

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悩ましいところだが、教えてあげましょう。

紀元前のずっと昔のことですが、

齧缺問道乎被衣。

「齧じって缺ける(歯っ欠け)」「衣を被る(はだかではない)」と意味ありげな名前の人たちですが、「齧缺」は賢者・王倪(おうげい)の弟子、「被衣」は王倪の師だ、とされていますので、弟子の弟子と師の師という関係に当たります。

被衣先生は答えた、

若正汝形、一汝視、天和将至。摂汝知、一汝度、神将来舎。徳将為汝美、道将為汝居

汝瞳焉如新生之犢、而無求其故。

ぶう。すか。
ぶう。すか。

「ん?」

言未卒、齧缺睡寐。

自分で質問しておいて、答えも聴かずに寝てしまったのです。

「おお! すばらしい」

被衣大説、行歌而去之。

その歌に曰く、

形若槁骸、心若死灰、真其実知。

不以故自持、媒媒晦晦、無心而不可与謀、彼何人哉。

「媒媒」は「まいまい」と読んで、「昧昧」(暗い、見えない)のことだそうです。「晦晦」も「暗い」

いい歌ではありませんか。

その歌を歌いながら、被衣先生は去って行ったが、その間もずっと齧缺は眠ったままだった。

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「荘子」知北游篇より。この方式の学問ならわたしにもやれそうです、というだけでなく「肝冷斎くんはその齧缺くんの生まれ変わりのようじゃ」と称賛する声も聞こえてまいりそうです。

岡本全勝さんにも褒められたし、肝冷斎にも自信が湧いてまいりました。よし、あらゆる場で居眠りできるよう、がんばるぞ。

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