8月21日 今日は涼しかったと日記には書く

満地人頭(満地の人頭)(「籜廊琑記」)

なんとなく涼しかったような気がします。

月は、地球に永遠に同じ面を見せて公転している。裏側がどうなっているのか、見せようとしないのである。

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清・乾隆年間のことでございます。

乾隆十年(1745)の進士、刑部侍郎(次官)などを歴任し、また花草画の名人で乾隆四大家の一人でもあられた銭維城さまが、

暁睡初醒、掲帷、乍睹満地蓮華。

「むむ!」

先生はもともとハスの花を描く専門家ですから、そんなのが目に入ってもおかしくない・・・?

方驚異間、則満地人頭。

「うわーーーー!!!!・・・いひひ。うっしっしー、うっしっしー」

公自是得病、遂不起。

その喪がまだ明けぬうちに、

公長媳某氏、晨粧未畢、忽擲梳大呼三保。

三保者、其小僕名。

三保は、彼女に仕えているうちに、ある日、川に浮かんで水死体で発見された。原因はわからない。知っているとすれば、一緒にいた彼女だけだ・・・。

「三保ちゃんが、三保ちゃんが呼んでいるのよー」

狂奔出戸、即欲赴市肆。

家人閉之、三日不絶声而死。

いろいろと不幸なことが重なり、同情する声が多かったが、

公在刑部日、主弁金川案。或有過厳之禍。

―――その報いかも知れんね。

というのが、先生の友人であった洪幼褱(こう・ようかい)の説である。

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清・王守毅「籜廊琑記」巻五より。わたしの拙い経験だけで申し上げるのもなんですけど、Aさんという人がいて、その人の下の人への対応、パワハラやセクハラまがいのことは、下でどんなに評判になっていても、Aさんの上の人の目や耳には入らないみたいなんです。ほんとに不思議です。

したがいまして、洪幼褱さんがどんな人かわかりませんが、この見方は案外正鵠を得ているカモ。いや、正鵠は「射る」んだっけ。ところで、みなさんは悪いことしたら祟られる、とか信じてるんですか?

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