4月7日 少し時間があるとすぐ眠ってしまう

以小郎嘱(小郎を以て嘱す)(「世説新語」)

やられそうになったら逃げなければいけませんが、眠くてやられそうになっても眠ってしまい、逃げられないということがあるかも知れない。

つづらはでかい方ではなく、重い方を選ぶべき。何かいいもの入っているかも。

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西晋の終りごろ、王夷甫の弟の王平子は、年は若いが剛直で通っていた。

年十四五、見王夷甫妻郭氏貪欲、令婢路上擔糞。

「そこまでする必要はないじゃないですか」

平子諫之、並言不可。

すると、

郭大怒。

謂平子曰、昔夫人臨終、以小郎嘱新婦、不以新婦嘱小郎。

「夫人」は「おくさま」、ここでは夫や平子の母、彼女の義母を指す。「小郎」は弟ぎみ、ぼうや、などの意味で使っています。

そして、突然、

と声を挙げて、

急捉衣裾、将与杖。

完全に奇襲だ。

「やられてたまるか」

平子饒力、争得脱、踰窓而走。

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南朝宋・劉義慶「世説新語」規箴第十より。郭氏はおカネにうるさい悪女として有名ですが、スピード感も意外とありますね。すぐ杖を振り上げるなど、元気があってよろしい!ではありませんか。六朝時代の女性はこんなのが普通だったのです。
なお、王夷甫(王衍)は、西晋滅亡後、侵入してきた五胡の一人・石勒に、「国を滅ぼしたのは、清談にうつつを抜かしていたあなたではないか」と言ってコロされてしまった人です。東洋は簡単に人がコロされますね。
しかし、深刻ないじめはインドヨーロッパ語族にはないなんてはずないと思うのですが。むしろあちらが先進国では?

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