4月24日 しんぷる・いず・らいと

賞善罰悪(善を賞し悪を罰す)(「浪迹叢談」)

わかりやすくてよろしい。

悪は、どこまでも追いかけて祟りますわよ。おっほほほ。

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杭州の呉山の上に、城隍神(町の守り神)のお堂がありますが、そのお堂の

門外有墻、四面甚高広。

門外に墻有り、四面甚だ高く広し。

門の外に四方を取り囲む塀がある。塀はたいへん高く、広々としている。

この墻の壁に、慈渓の盛小垞という人が、隷体の書で、

作賞善罰悪四大字。極奇偉。

「賞善罰悪」の四大字を作す。極めて奇偉なり。

「善を賞し悪を罰す」という四つの文字をでかく書いた。無茶苦茶でかくでよそでは見られないほどであった。

杭州でも何度か不要な廟(「邪祠」といわれます)を廃止する運動が起こったが、

此廟不毀、此字亦当不磨也。

この廟毀たれず、この字もまたまさに磨かれざりき。

このお堂は廃止されることはなかった(それはこの字のおかげであろう)。したがって、この四文字も、洗い落とされることはなかったのである。

或疑此四字所出不古。

或るひと、この四字の出づるところ古からざるを疑う。

ある人、この四文字はあまりに単純で浅薄なので、古い典故は無いのではないかと考えた。

いやいや、そんなことはありません。

「春秋」の漢代の注釈「公羊伝」の序に附された唐代の疏(解説)には、

春秋者賞善罰悪之書。

春秋なるものは善を賞し悪を罰すの書なり。

孔子が編纂したとされる五経の一つ、「春秋」は、善を賞し悪を罰することを本質とする書物である。

とあります。

また、宋代に編集された道教の経典「雲笈七籤」には、

行善益算、行悪奪算、賞善罰悪、各有職司、報応之理、毫分無失。

善を行えば算を益し、悪を行えば算を奪う。善を賞し悪を罰するに、おのおの職司有りて、報応の理、毫分も失う無し。

いいことすればいいことの積算が増える。悪いことすれば積算から奪われる。善を賞し悪を罰するには、霊界にはいろいろ係があって係ごとに仕事を行うので、善悪への応報はいささかもずれることがない。

と書かれています。

則此四字之由来亦久矣。

すなわちこの四字の由来もまた久しきかな。

つまり、この四字熟語の由来もかなり古いものなのである。

科挙試験に出る「四書五経」以外の本は何も読んだことが無い、という人にはご理解いただけないでしょうけど。

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清・梁章矩「浪迹叢談」続談巻七より。単純がいいです。わたしども愚俗にもこれなら覚えられるぞ。

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