4月23日 自分に厳しくしないといけない

窮追不已(窮追して已まず)(「右台仙館筆記」)

もっと自分を律することのできる強い人間になりたいものです。

おお、人間よ、気をつけよ。深い闇には、こんなやばいやつらが蠢いているかも知れないのだ。

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清の末ごろ、銭塘の町に貝という名のじいさんがおったんじゃ。じいさんは若いころは力も強く、男気を以て自負していた。

ある日、

自城外被酒夜帰、憩於白蝋橋下。

瞥見一婦人趨過、覚有異、尾之行。抵一村舎、婦忽不見。

家の門を叩いてみると、老婆が一人現れた。

聴くに、

其家止婦姑二人、是夜適反唇。

「反唇」は「口喧嘩」。

「その嫁さんはどうしてるんだい?」

因使視其婦、已扃戸雉経矣。

「雉経」は「首を吊ること」。

大急ぎで扉を破り、

解懸救之、得不死。

もう深夜であったので、ばあさんが泊っていけというのを断って、灯りだけもらって自宅に帰ろうとすると、

俄寒風自後来、林葉皆簌簌落。翁知為鬼。

不之顧、鬼忽作声若相詈者。翁怒、返撃之、鬼乃退。

(逃げちまった?)

及翁行、又詈如前。

(もう許さん)

翁益怒、窮追不已。

―――さて、我に返ったときには、

鶏声四起、東方白矣。復至於橋下。

いや、戻っていたのではなくて―――どうやらそこから一歩も離れていなかったようだ。

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清・兪樾「右台仙館筆記」巻七より。ああコワかった・・・。と我に返ったところ、また今日もこんなお話をご紹介しているうちにすごい時間に! 間もなく東の空も白くなりはじめるのでは。どうしてこんなことで毎日時間を費やしてしまうのか。何かに憑りつかれたように。

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