4月23日 地位も無いのにえらそうにしてみよう

釣巨鼈客(巨鼈を釣るの客)(「何氏語林」)

すっぽん美味いですかね。

カメ食うな、でカメ。

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九世紀、中唐のころのことですが、宰相の地位を追われて、淮南に左遷されてきたばかりの淮南節度使・李紳のもとに、長安の友人の紹介状を携えて、張祜という男が訪ねてきた。

自称釣巨鼈客。

「なんだと!」

李盛怒因詰之。

以何為竿。

以虹為竿。

以何為鉤。

以月為鉤。

以何為餌。

以短李相為餌。

かと思いましたが、

李黙然、厚贈之。

んだそうです。

暗黙のうちに、
(そうか。虹で、月で、わしか。それで何かでかいものを釣り上げられそうか)
(それほどの気宇の方と聞いておりますぞ)
と心の会話をしていたのでしょう・・・ね。

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明・何良俊「何氏語林」巻二十六「簡傲篇」より。「地位も無いのにえらそうにしたやつシリーズ」です。10年ぐらい前の肝冷齋でもご紹介しているはずで、地位もないのにえらそうにした張祜をほめている文章なのですが、大人になった今読み直すと、相手をみてやっている(李紳はプライドは高いですが、「牛李の党争」の「李」徳祐の方の有力者として政治改革に関わり、詩人としても名高い名士)んだろうな、と思うようになりました。失敗するとほんとにクビ切られたりしますので、みなさんは止めておいた方がいい・・・と思いますよ。うっしっし。

これはほんとにほめてもらってるのかな?実態は好きで見ているのではなくノルマに苦しんでいるだけなのですが・・・。

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