4月20日 負けないためには負けなければいい?

孟子不敗(孟子は敗れず))(「弇州山人読書後」)

なぜ孟子は敗北しないのか。「不敗の論破技術」動画セミナーの発表は可能か。

孟子は、乱戦状態でも不敗なのだろうか。

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わたくし(肝冷庵にあらず、明の弇州(えんしゅう)山人・王世貞である)が思いますに、

太史公謂荘子、梁恵王、斉宣王時人。

だとすると、孟子(前372~前289)と同時代人である。

奈何不使与孟子見而一相窮詰也。

荘子非告子夷之比也、其闘畢若涿鹿、彭城之戦、天地為之蕩而不寧、日月為之晦而不弁。

この大げささがいいですね。

そして、

夫荘子之敗、則逃之無何有之郷而已。然而不怒也。

「無何有の郷」は、「荘子」列禦寇篇に出てくる想像上の土地、

彼聖人者、帰精神乎無始、而甘冥乎無何有之郷。

と書いてあります。

孟子不敗也、敗則怒。

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明・王世貞「弇州山人読書後」より「読荘子後」。負けると怒ってくるので負けません。麻雀とか一緒にしたくないですね。「全勝」さんとちょっと違うだけなのに、困ったものです。
弇州(えんしゅう)山人・王世貞は明代の名文家・後七子の一人、彼が本を読んだ後に書いたメモみたいなのが「読書後」というシリーズで、この文章は「荘子」の後に書いたものですが、荘子より孟子の実に的確な批評になっています。

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