4月11日 ほんとに難しい文章を書きますね

士生季世(士の季世に生ずる)(「清紀」序)

やっと一週間おしまい。今日は横濱まで行ってきましたが雨で帰ってきた。今週は株価が下がって「もうおしまいだろう、わははは」と嘲っていたが、また高くなってきましたので、まだしばらくおしまいは来ないようです。おとなしくしていようっと。

こんな歌知らんでカッパ」「流行ったのは奈良だけでカッパ」とかホントのことは言えなくても、がまん、がまん。

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水清而魚不得安矣、
林清而鳥不得安矣、
言清而身不得安矣。

なんだそうですよ。さらに、世の中がどんどん悪くなってくるので、真実を言ってはいけない度合も高まってくる。

昔之屑者、飾清言以自文、後之賢者、反匿清言以自免。

まったく、

士生季世、善不可為、而清復可紀乎。漢之清議、晋之清談、徒自及也、且禍而国。

我が友、呉従先が言うには、

処世至此時、笑啼倶不敢。論文于我輩、玄白総堪嘲。

と。

だとすると、

予恐此書出、而嘲者正多也。

だからやめておけと言いたいのだが、それでも出版するのだからしようがない。わたしはかつて、萬暦の文人・陳眉公が黄汝亨に言った言葉、

世皆欲殺成才子、我見猶憐是美人。

が気に入っていた。

亡已、請以此言為寧野解嘲。

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明・王宇「清紀序」より。王宇が、友人の呉従先(字・寧野)の書いた清言集「清紀」に友人代表で序文を寄せたもの。いろいろ屈折した文章ですが、彼が才子だ、ということを言いたいみたいです。
本当のことを言ってはいけないので、気をつけましょう。今日も二三回は言いそうになってしまいましたが、がまん、がまんです。

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