煮無米粥(無米の粥を煮る)(「古今譚概」)
夜は糖質を取らないようにコメを控えるなど努力ているのですが、なぜか太ります。もしかしたら、どこかに虚偽があるのかも。新人のみなさんは、ちゃんとカロリーと知識を得て、だんだん成長していきましょう。困ったらこのHPを見よう!

うそをつけばつくほど、鼻高々の世の中だ。
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南宋初期に吏部尚書まで務めた晏景初が、寺院を買い取って、
請一名僧住院。
一名僧に住院せんことを請う。
そこそこ名の売れた僧に、住職になってもらいたいと依頼した。
しかし、その僧は、
辞以窮陋不可為。
辞するに窮陋為すべからざるを以てす。
「(耕作や賃貸にする土地などが少なく、)経済的に窮迫するし、建物も悪くて、どうしようもない」ということを理由に断った。
景初は言った、
高才固易耳。
高才もとより易きのみ。
「御坊ほどの能力のある方なら、そんなことは何でもございますまい」
僧は苦笑して言った、
巧媳婦煮不得無米粥。
巧媳婦も無米の粥を煮得ず。
「どんなに家事の上手なヨメだって、コメも無いのに粥は作れない・・・と申します」
景初はマジメな顔をして言った、
若有米、拙媳婦亦自能為。
もし米有らば、拙媳婦もまた自ずからよく為(つく)らん。
「もしコメがあれば、家事下手のヨメでも自ずと粥が作れるのだが」
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明・馮夢龍「古今譚概」巻二十五塞語部(相手を言い負かすシリーズ)より。コメは市場に十分あるんです。なかなか値下がりしないように見えますが、値が高いのは投機筋のせいでさえなく、消費者を含めていろんな人が少しづつ買いためたからだそうです。みなさんのせいだったんですよ、と、農水省が言っているそうです。
それはさておき、この話、話の内容のくだらなさはともかく、「料理はヨメの仕事」?「家事が上手かどうかでヨメを判断」? あわわ、これは間違っています。あまりの間違いにわたしなんかだったら土下座して額から流血するぐらい頭を地面にこすりつけるぐらいです。みなさんだったら、どうする?
なお、「晏景初」でグーグル検索すると、最初にこれが出てくるのには驚きます。よっぽど有名なHPだったんでしょう。