3月6日 抵抗力無いのに花粉症はあまり出ない

投間何足惜(投間、何ぞ惜しむに足らん)(「觚賸」)

早く暖かくなってもらいたいもんですなあ。やることなくても行くところが無い。

ようし、冒険の旅にでも出るか。春になったら、ですが。

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清の康煕年間のこと、江西・南昌の進賢県に住む劉艇という人は、三藩の乱などで活躍した軍人で、「将軍」の称号を持っていたが、

勇敢善戦、毎奏功、以負気難下人、故旋起旋帰。

しかし、

畜健児戦馬、雖家居、豢養如平日。

やがて都から黄貞父という知事が来ると、

将軍款之。

「款」は「よろこぶ」「気が合う」の意。

偶及技勇、命取板扉、以墨筆錯落乱点、袖箭擲之、皆中墨処。

コントロールがよかったのです。阪神ファンなら「小山の再来やで」と騒ぎ始めることでしょう。320勝もしてるんですよ。

ある時は、役所の前の広場で、催し物をした。

出戦馬数十匹、一呼倶前、麾之皆却、噴鳴跳躍、作臨陣勢。

見者称嘆。将軍曰、某投間何足惜。独令群馬伏櫪、思戦場、為可惜耳。

と。

言已欷歔。貞父亦改顔良久。

「欷」は「なげく」、「歔」は「すすりなく」です。

泣かなくてもいいのに、と思いますが、わたしも「間に投じて」何の惜しむところもありませんぞ。また、若いものが活躍できないのは残念じゃ。

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清・鈕琇「觚賸」巻四「燕觚」(北京周辺のお話)より。「要するに、自分は楽にして若い者に働かせようとしているわけでしょう。老害である、やっつけろ」とやられてしまいます。抵抗力ないのに抵抗勢力みたいになってきた。誰だ、こんな世の中にしてしまったのは? ・・・すんまへん、わしらでした。

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