3月4日 まだまだ寒い季節続く

更有痴者(更に痴なる者有り)(「陶庵夢憶」)

心身ともに弱ってきました。冬の間にまた肥満したダメージ効いてきました。わたしよりダメなやつはいないのでは。同じぐらいのやつならいるかも知れませんが。

ゆきだるまーも限界まで肥満し、そろそろ痩せなければならない。

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明・崇禎五年(1632)の冬、

余往西湖、大雪三日、湖中人鳥声倶絶。

是日更定矣、余拏一小舟、擁毳衣爐火、独往湖心亭看雪。

「独り」と書いてありますが、船頭さんや爐の火を焚く童子などを連れています。

霧淞沆碭、天与雲与山与水、上下一白、湖上影子、惟長堤一痕、湖心亭一点、与余舟一芥、舟中人両三粒而已。

「淞」は西湖から上海に流れ出る川の名前。「碭」は江蘇の名山の名前。「沆」(こう、ひろがる)は水面が広々としている様のほか、清んだ空気が広々と張りつめていることもいいます。

到亭上、有両人鋪毯対座、一童子焼酒爐正沸。見余大喜、曰、湖中焉得更有此人。

こちらのせりふでもある。

二人は、

拉余同飲、余強飲三大白而別。問其姓氏、是金陵人、客此。

帰ってきて、

及下船、舟子喃喃、曰莫説相公痴、更有痴似相公者。

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明・張岱「陶庵夢憶」より「湖心亭看雪」。本人たちはいいんですが、船頭さんや火鉢係の童子たちは大変ですよね。おれたちしもじもを苦労させるぐらいならロボットとかAI使ってやってほしいものだ。心身弱まってきたので明日病院行ってきます・・・と言っていると仕事なくなるので、がんばらなければ。株が上がっているので景気はいいはずなんです、少しも生活が向上しないのは、おれのマジメさが足りないのだ、おれのせいなのだ。(←こんな考え方で現代はいいんでしたっけ。)

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