不可有一事(一事有るべからず)(「近思録」)
いよいよ動き始めた?

島嶼占領しましたの!
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北宋のころ、程明道先生が河南・澶州の節度判官であったとき、
修橋少一長梁、曾博之民間。
橋を修むるに一長梁を少(か)き、つねにこれを民間に博く求む。
とある橋の修築工事を行ったのだが、橋の骨格にすべき長い材木が無く、当時いつも、そのような材木をあちこちの人民たちのところに探し求めたことがあった。
春風和気の間に物事を成し遂げていく明道先生のことですから、工事はうまくいったんだろうと思いますが、
後因出入見林木之佳者、必起計度之心。
後、因りて出入に林木の佳なるを見るに、必ず計度の心を起こす。
そのせいで、その後、どこに出かけても立派な立木を見ると、これが橋の骨格に使えるか、いくらなら供出してくれるかなど、いろんなことを考えてしまうようになってしまった。
「ああっと、また考えてしまった・・・。わしはダメじゃなあ」
因語以戒学者、心不可有一事。
因りて以て学者を戒めて語るに、「心に一事の有るべからず」と。
そこで、弟子たちに説教して曰く、「心の中に、ある一つのことを思い続けてはならん」と。
弟子A「わかりまちたー、何も考えなければいいのね」
弟子B「うひひひひひ、何も考えてませーん」
弟子C「にょろろ~ん、何も考えてない、という認識さえ無くしまちたー」
みたいなのでよろしいのでしょうか。
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「二程遺書」より(「近思録」巻四所収)。先生や、ちゃんとした弟子たちは心を何か一つのことで占めさせないことが肝要でしょう。しかしこの弟子A~Cは一心に算数ドリルでもやっている方がいいタイプ、と思います。
本日、チャイナが、フィリピン実効支配中の島嶼を制圧したそうです。巷間、五月台湾侵攻とのウワサもありますが、いよいよ始まったザマス・・・と見せかけて、別のところへどん!と来るかも知れませんし、何もないかも知れないのです。何か一つのことに凝り固まってしまっては、大間違いをしてしまうかも。