3月3日 言わずとも耳たぶ寒し耳の日(字たらず)

言不虚妄(言、虚妄せず)(「何氏言林」)

ほんとにもう桃の節句なんでしょうか。うそを言ってはいけません、なんでこんなに寒くて、雪まで降るのか・・・と思いましたが、新暦のカレンダーを見てました。今日はまだ二月四日ですよ。

ぼくたちも一か月早かったようです。まだ冬眠していようっと。

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南朝の梁の歴史書である「梁書」の「良吏伝」に何義方という人が出てきます。東海・邱県のひとという。

彼は、

言不虚妄。

そんなことムリだ!と思うでしょう。しかし、彼は、

蓋其天性。

というのです。

彼自身も自分はウソを言わないことを自覚していて、いつも

戯語人曰、卿若得我一妄語、即謝卿一縑。

「縑」(けん)は、太い糸で織った絹。

「ほんとっすか」

衆共同伺終莫能得。

 「わたしはウソは申しません」と言った政治家がいたということですが、「わたしはウソしか申しません」と言うクレタ人(ウソつきが多いらしい)と、どちらが真実の可能性が高いであろうか。              

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明・何良俊「何氏語林」巻三より。ウソを言わない、なんて、そんなことできるんですか! と驚きましたが、生まれつきならしようがないですね。だいたい「良吏」という言葉自体が既に「妄語」かも。研修で身に着けられる技能ではなさそうです。
こういう試みをするのが、もしかしたら「良吏」かも。会って見たら「酷吏」かも。)

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