海内乱如麻(海内乱るること麻の如し)(「儒家小誌」所引)
海外の方が乱れていますが。
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去年海内乱如麻、生死不期詎憶家。
去年海内乱るること麻の如く、生死期せず、詎(なん)ぞ家を憶わん。
去年から、国内は麻のように乱れている。
わたしも生きるか死ぬかわからないのだ、家郷のことなど考えられようか。
此夕蕭条無限恨、山堂春雨聴鳴蛙。
この夕べ蕭条として無限の恨みあり、山堂の春雨に鳴蛙を聴く。
今宵はさびしくて、はるかに心やるせない。
山中のお堂で、春雨の中、カエルの声を聞いているのだ。
ゲゲゲと鳴いていたのでしょうか。
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「儒家小誌」は大正十一年渡俊治編、東京・文求堂書店。江戸以降の儒者の名前、通称、師承、没年のほか、絶句一首ぐらい載せてくれています。これは、長州・久坂玄瑞「無題」です。このひとだけ二首載ってます。たしかに上手いですね。今日は春雨ですが、寒いでゲロ。カエルの声も聞こえないでゲロ。明日はどうでしょうか。
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